「商品開発コーディネーター」教育プログラム開発にあたって
当協会の文部科学省「専修学校教育重点支援プラン」報告書より一部引用
JMC日本販路コーディネータ協会
日本商品開発士会事務局
教育プログラム開発委員会報告
商品開発コーディネーター
商品開発コーディネーターは、「商品企画10のステップ」をマスターして、さらに実践的な人材養成を行なっています。商品企画10のステップの手順の最初はまず「仮説を立てる」ことです。経営資源やミクロ・マクロの外部環境与件を有効に活用するために、経営者がたてた仮説は、経営者の頭の中にしまわず、チームに明示することが望まれます。組織の大きな課題である「共通目標・貢献意欲・コミュニケーション」の3点を醸成するのに効果的だからです。
また、自社のメリットより顧客のメリットを想定して顧客からヒアリングをしやすくすることも重要です。市場の声を社内フィードバックできるような体制も常に準備しておかねばなりません。『市場の視点』に立ってマーケティングを考えれば、不確定な要素や問題点を早く明示することで、つくってしまってから市場に受け入れられずに不良在庫になることもないでしょう。
次に、市場ニーズにマッチした商品開発かどうかの検証です。市場調査の実施を通じて、対象市場の市場環境や、市場ニーズを明確化する。これにより市場ニーズにマッチしない商品開発や、成長性が乏しい、あるいは予想していたより市場規模が小さいマーケットへの新製品の市場投入を防ぐことができます。次はアイデア発想ですが、当社が新商品を開発するとすれば、こんなものをやるべきというイメージを持っている人は多いものです。
そこで、その商品を使う側からの検証が重要です。そのためのアイデア収集、分析を行います。ただし、アイデア発想法をいかに理解したとしても、そのメンバーに商品知識が欠けていたり、理想論ばかりではなかなか着地しません。いくら目新しくても、経験や歴史、商品知識、技術などを理解していない素人集団では、そのアイデアや発想は失敗することになります。
実際、商品知識がある人のアイデア発想が必要です。よく、「センミツ
(千回トライして、2つか3つしか成功しない)といわれますが、素人の発想ではなかなか継続的なアイデアは得られないということになります。
商品開発コーディネーター
商品開発コーディネーターには、よりプロデューサー的な視点が求められている。
@ プロデューサーとして事前の仕込み、プランニング作業。確かな予測と知識に基づいたコンサルティング技能が必要。
A 商品開発コーディネーターは、一見華やかなコンサルタントとして、脚光を浴びているが、地道で地味、積み上げ型の活動である。
B 優秀な商品開発コーディネーターは常に「地域から、メーカーから、新しい息吹きを発信する」という信念を持つこと。この信念が活動の原動力となる。
C 現場では高いモチベーションとアドバイザーとしての能力をフルに発揮し、プロジェクトをリードしていくことが必要である。
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●資格試験概要
・商品プランナー資格試験概要
日本商品開発士会 (一社)日本販路コーディネータ協会内〔お問い合わせ先〕
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