商品プランナー、商品開発士、商品開発コーディネーターに今求められているモノ、コト(3)
日本商品開発士会の人材育成
日本商品開発士会の人材育成の対応はどのようになっているのでしょうか。
今、いろいろな方面で日本商品開発士会の紹介がされていますので、その一端をご紹介します。
(U-NOTE、RDサポート、転職グッド、キャリアパーク、エン転職、人材派遣サイトから一部引用)
商品の企画・開発をするにあたってどのような能力が必要でしょうか。
簡単に言えば、売れて世の中のためになる商品を作り出すことです。では、この能力はどうすれば身に付くのでしょう?方法はいろいろありますが、資格を目指すのも一つの手です。
商品開発の企画を行うのに必ずしも資格は必須ではありませんが、やはり持っていると大きな力を発揮します。資格を持っていることで商品開発に必要な作業を効率よく進めることができるようになり、より優れたアイデアを商品開発に生かすことが可能になります。商品開発をより質の高い仕事にしたい方は、資格を取得して仕事に役立ててください。今回は、商品開発の企画で役立つ資格を紹介します。
商品プランナー
商品プランナーという資格は、商品企画の視点を理解することができ、商品設計をすることができるということを証明する資格です。さらに、商品企画・開発のステップや、商品開発の流れとその方法などを知ることができます。
商品プランナーは、商品のプランニング能力を証明する資格です。商品開発に必要な顧客調査や価値診断、ブランディングなどのマーケティングに必要な能力を証明できる資格です。
商品プランナーはそれぞれのブランドがターゲットとしている客層の調査やブランドイメージのベース設定、さらにはシーズンごとの市場調査やその年の流行情報を分析して商品のマネジメントをする資格となっています。
商品プランナーに必要なコミュニケーション能力
商品企画として求められるスキルは、業界によって異なります。たとえば家具メーカーであればデザインスキルとインテリアの知識が求められるでしょうし、小物雑貨メーカー、食品メーカー、であればそれぞれの商品知識等のスキルが重要視されるでしょう。
これらのスキルはある程度大学の専門課程で身につけることができるものですが、最も重要視されるのはコミュニケーションスキルです。商品企画は、例えば知的財産管理担当者や、営業担当者、開発担当者と密接なコミュニケーションを重ねながら、企画の実現に向けて仕事をします。そのため、柔軟に適格にコミュニケーションを取れる能力が必須といえます。商品プランナーでは、必要なコミュニケーション能力のカリキュラム化を図っています。
商品開発士
商品開発士の資格は企業からの信頼が厚い
この資格は取得して終了ではなく、取得後も資格取得者による全国規模のフォローアップ研修を行っているなど、業界全体の底上げに力を入れている資格です。また社内にて複数の部署との連携が必要になりますので、コミュニケーション能力も求められます。しかしこの資格取得者は企業からの信頼も厚く、取得すれば転職にかなり有利な資格となっています。
・商品開発士という資格は、技術系のコンサルタントや経理、財務系のコンサルタントと異なり市場からの視点で商品を評価し、新商品開発や改良のほかにマーケティング・販売戦略・販売促進の助言や指導、また実践的な商品開発の助言や指導を行うことができる知識とスキルを要します。また、デザインコンセプト・メーキング・ネーミング・著作権・商標・意匠法な基礎的な知識と関連法規、広報・広告・マーケティング力・コミュニケーション力などの高度な知識や技術も身に付きますす。
・企業が売りたい商品と、市場で売れる商品には大きな差があります。これらの資格で得た知識やスキルを商品開発に取り入れることでより実際の市場が求める商品を売り出せるでしょう。
・商品を開発するにあたって2つのパターンが存在します。1つは今までにない新しい商品を開発すること。もう1つは既存の商品をよりよく改善するための開発です。商品開発の仕事は突発的な出来事にも対応し、臨機応変な行動が必要となります。この資格を取得していれば、商品開発の基礎を身につけているとして転職に有利となります。
商品開発コーディネーター
商品開発コーディネーターという資格は、商品企画のステップをマスターして、さらに実践的な人材養成を行っています。顧客のメリットを想定し顧客からヒアリングをすることや、市場の声を社内へフィードバックできる体制作りなど、市場の視点に立ってマーケティングを考えます。また、市場ニーズにマッチした商品開発かどうかの検証を行い、当社が新商品を開発するとすればこういうものをやるべきというアイデアの発想も必要とされます。
・商品企画から商品開発までをコーディネート
商品開発コーディネーターは、プロデューサー的な視点が求められる資格です。プロデューサーとして事前の仕込みやプランニング作業、確かな予測と知識に基づいたコンサルティング技能が必要になります。
・各資格共に、各自がイメージするビジネスを表現し、実践をめざした即戦力が身に付くように学び、資格を取得すると良いでしょう。資格を取得した後は実際の企業における活動や、専門家としてのコンサルティングにおいて、多方面からのアドバイスが必要とされるため、各自の専門領域を広げておくことも重要になってくるでしょう。
企画職への転職に必要な資格は、商品プランナー・商品開発士
商品開発・企画職への転職に必要な資格3つご紹介しました。冒頭でも説明したとおり、企画はやはり未経験ではなかなか転職しづらい分野となっています。そのためやはり資格の取得が先決となります。今回ご紹介した3つの内1つだけでも取得しておくと、今後の転職活動に大いに役立つことでしょう。
・商品開発・企画職の仕事内容というと、主に商品企画などのアイデアが勝負に思われがちです。しかし実際には、商品開発以外にも多くの仕事があるようです。では商品開発・企画職の仕事内容を見ていきましょう。
〈仕事内容はリサーチ、企画・宣伝など幅広い〉
商品開発・企画職と一言で言っても、その職種は多岐に渡ります。それぞれの部署毎に別れている企業もあれば、このような業務全般に携われる可能性もある企業もあるでしょう。では、以下に商品開発・企画職の職種を挙げていきます。
・市場調査
・商品企画
・商品開発
・販売促進
・営業企画
・広告、宣伝
・広報、PR
どこかの職種に特化して能力を発揮する人もいるかもしれませんが、売れる商品企画ができる人というのは、全ての能力が優れているものです。商品開発・企画職に就きたい場合は、これらのどれか一つにでも活かせる経験や能力を強くアピールする志望動機を書くことがポイントになります。
・商品企画、商品開発の目的はあくまでもニーズにヒットする商品をつくることですが単なる思いつきだけで務まるような仕事ではありません。
今「ほとんどの企業に商品企画という仕事が存在しています。
企業規模や特徴によっては、独立した商品企画という部門や部署がなく、全従業員のアイデアを募るといった形を採用している場合もあります。
「良いものを作れば売れる。」簡単に言う方がいますが、これは、常に注目を集め、作ったものを第三者が勝手に分析し、広めてくれる環境を持つ方に限られた話です。実際には、市場動向を把握し消費者ニーズをいかに捉えるか、その結果出来上がった商品をどのように広め販売していくか、見込みに叶う利益を企業にもたらす事ができるのか…そのようなマーケティング戦略上にあってこそ、商品企画、商品開発という仕事に価値があります。
以上のように、商品企画、商品開発への人材育成の市場の声があります。
社会のニーズを掘り起こし、それを具現化した商品やサービスをつくり上げる商品企画を行う商品プランナー。クリエイティブでありつつも、マーケティングによって裏付けされた客観的な思考力でモノづくりを行なっていかなければならない商品プランナー。商品企画、商品開発を駆使して、それを一貫して行う商品開発士。
その人材をコーディネート、クライアントなどに指導、助言ができる商品開発コーディネーターの養成が今、日本商品開発士会に求められています。